2009年12月22日

そのとき,歴史が動いた。

5145ai60-pL__SS500_.jpg川本真琴 feat. Tiger Fake Fur
『音楽の世界へようこそ』

2010年02月19日発売
価格:3,150円(税込)
MYRD-7

1. 音楽の世界へようこそ
2. 何処にある?
3. 夜の生態系
4. アイラブユー
5. 石の生活
6. 鳥
7. ウグイスー
8. クローゼット
9. 縄文
10. へんね
11. 海
12. ポンタゴ
13. マギーズファームへようこそ
14. 小鳥の歌


素晴らしい。
本当に素晴らしいです。
あなたの音楽を形にして残すことは,とても意味があることです。

デビューから15年目ですか。
ジャケットもいいですね。
素朴な佇まいの中に,
デビューから6年間の疾走と
その後の,申し訳ないけど,
小さな閉塞,を抜けた(何ですかその背中の向こうの闇は)
清々しさが(何ですかその傘は)
伝わってきて。
それでいて,その渋い表情。

世間があなたを再び知ることに
われわれは,やるせない歯がゆき喜びに耐えねばなりませんが
あなたが熟成させてきた音楽に
陶酔する日々が待ち遠しくてなりません。

いやっほう☆


posted by 鹿鱈 睦馬 at 18:18| Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

『gobbledygook』

川本真琴
■01年3月(27歳)■2ndアルバム全15曲
■最高位13位(アルバム2枚中2番目)


 今こうして,このアルバムのジャケットやブックレットの写真を眺めていると,それらがこのアルバムの世界観を見事なまでに表現していると感じる。

 ジャケット表の色とりどりにむしられた花びらが曲目の華やかさと荒々しさを想起させる反面,ジャケット裏のどこかいたずらっぽい表情で振り返るようにそんな花びらを眺める彼女は,冷めた余裕を感じさせつつ,そのまま立ち去ってしまいそうだ。

 ブックレットでは,モジャモジャの金髪頭にメルヘンチックな衣装と仕草が,アルバムのエキセントリックな世界観とともに,やはりどこかアイロニックな雰囲気も漂わせる。


 繚乱する曲目は,石川鉄男の曲と安原兵衛の曲,それ以外の曲に大別される。

 石川鉄男の曲は,『桜』『ピカピカ』『微熱』のシングル曲3曲で,アルバムを通して聴く中で正直ほっとさせるポジションにある。
(少なくとも当時は)我々がよく知っている「川本真琴」だからだ。

 安原兵衛の曲は,インスト曲とヴォーカル曲に区別される。4つのインストは,考えれば考えるほどわからなくなる不可思議なものだが,例えば『ハーツソーバ』は,『ピカピカ』への鮮やかな導入役になっている(気がする)など,その意味を語ろうとすれば語れなくもない存在感があり,アルバム全体の雰囲気をスモークのように醸し作っていることは疑いない。
残る5つのヴォーカル曲については,それぞれの項目に譲るが,総じて感じるのは,このアルバムの功罪が彼女自身よりも安原兵衛の手によるところが大きいのではないかという点である。


 ブックレットの最後にある“愛してます かずりんより”という自筆を,「川本真琴からの解放」とみるのは易いし,このアルバム自体を彼女の本領発揮とみるのもおそらく正しい。

 しかし,そうであるからこそ,着地点としての,そして真に川本オリジナルな,「3枚目」が必要だったのではないか。
posted by 鹿鱈 睦馬 at 00:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

『ギミーシェルター』

川本真琴
★★★★☆
■01年3月(27歳)■8thシングル/『gobbledygook』2曲目
■最高位58位(シングル9枚中9番目)
■ファン人気◇◇◇ ■ライブ頻度◆◆◇

 なめたジャケットといい,ギターベイダーといい,川本真琴が何らかのブレイクスルーを図ったことは明らかである。
 金髪にエレキギターを抱えて,いつになくぶっきらぼうに歌う姿は,ファンの度肝を抜き,そのうち少なくないファンが姿を消したことは間違いないだろう。

 もっとも,本作のような路線は,すでに『微熱』や『FRAGILE』のB面あたりから始まっており,いずれ前面に出てくることは,十分に予測できたことだった。

 本作が成功しているのは,従前のB面のような暗喩が極力排されているため,聴き手もその勢いに心地よくのっていけるという点であろう。
 一方で,その一見単純なメッセージにも,「うたかたはじけ飛ぶ どんな約束でもかまんない」に象徴されているように,彼女の永遠のテーマである“関係性の不安”が背後に潜んでいるため,陽気さと勢いに満たされた「NO SECURITY!」「ギミーシェルター!」の叫びにもどこか深みが漂う。

 また,主体を「乙女」と明確に設定している点も,『トラブルバス』で「子宮」がクローズアップされている点に連なり,特異である。
 川本真琴が歌ってきたのは,“恋愛”というよりも“関係”であったため,女性特有の湿度を感じることは稀であった。
 それゆえ,“女であること”をサラリと,押しつけがましくなく歌うこのスタンスは新鮮であり興味深いのだが,その後の楽曲ではあまり展開されていないようだ。
 

 問題作『gobbledygook』を通してみても,異彩を放っており,事実上先頭に置かざるを得ない代物である。
「あなた&あたし『生存者』」
 果たしてどれだけのファンが生き残ったのだろうか。(※けっこう生き残ってます。)
posted by 鹿鱈 睦馬 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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