2013年07月20日

『TOKYO EXPLOSION JP』

川本真琴
★★★★☆
■『gobbledygook』14曲目
■ファン人気◇◇◇ ■ライブ頻度◆◆◇


レトロなアクション・サスペンス映画を観ているかのような気分にさせられる。
無数のサーチライトから逃れるようなリズムとテンポが楽しい。

「迷子になったパレード」,「錆びた遊園地」,「合成の月」など
架空の世界=NIGHTMAREを駆け抜けているのかと思いきや,
そこは,脱走すべきインチキな現実の世界なのかもしれない。

川本真琴は,そんなスリリングな逃避行劇をまるで喜劇のように陽気に演じてみせる。

行き着く果てのクライマックス=EXPLOSIONで「滑走路みたいな首都高」を見下ろすとき,
リアルとSHADOWは交錯し,世界は反転する。
「今は飛べそうな落下しそうな気分 ビピデバピデ!」


(川本真琴の詞の中に登場する「首都高」は,常に現実のほつれや裂け目を想起させるモチーフだ。
『LOVE&LUNA』の「首都高」は,カフェテリアで知り合ったカップルが墜ちていく地点だし,
『キャラメル』では,不気味な静けさが漂う深夜のファミレスから見える「メタリックな臓器」だった。)


「未来は ぼくらのこと 何て呼ぶんだろう」
情熱的な衝動の傍らにいつもついてまわる川本真琴のこのような俯瞰。
余裕ともとれるし,醒めた不安ともとれる。
いずれにせよ,そこには成熟を拒むような若さがあった。
posted by 鹿鱈 睦馬 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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